東京散策と安田侃氏の彫刻
最近は別な面で注目度アップの黒川紀章氏設計の東京新美術館へも。開館前につき門前で記念撮影のみ。折り返し東京ミッドタウンへ。特に何を買うでもなく、お茶タイムをとったりビル内外をぶらぶら見学後、スワ姫と待ち合わせている表参道へ。
昼食後、久しぶりに再会したスワ姫と別れて再び、表参道→神宮外苑→明治神宮、とひたすら歩きへとへとになり帰宅の途につく。
東京MDTで特に目をひいたのが北海道出身・安田侃氏の2点の彫刻。
↑同プラザ1階の「妙夢」。
これと地下にある「意心帰」(4/30参照)の周りでは、通行人たちが彫刻に触れたり、腰掛けたり、またいだり、覗き込んだりして写真を撮っていた。以前地元開催の講演会で安田氏が言っていた
「街に置かれる彫刻の有りようとして一番いいのは目立たないことで、見たくない人には目に入らず、気がついた人には心地良さを与えること・・・日本人はもう少し感性で見てほしい。好きだと思う人は近づいて、触って、蹴飛ばして、何してもいい。嫌だと思う人はそんなもの無視すればいい」という言葉を思い出した。
安田氏は大理石の石切り場があるイタリアのピエトラサンタにアトリエを構えていて、数々の展覧会を開いている。フィレンツェの街で開かれた個展では、ウフィッツィ美術館(昨日のダ・ビンチ「受胎告知」所蔵館)の回廊を彼の巨石が占拠(?)した、という話もされていた。
北海道内では、JR札幌駅をはじめ出身地・美唄市の「アルテピアッツァ美唄」という廃校を利用した施設・彫刻公園で氏の作品に触れることができます。詳しくはこちらで→アルテピアッツァ美唄
美唄はかつて炭鉱で栄えた「市」で、当時炭鉱で不幸な最期を遂げた強制労働者の出身地(韓国)に、彼は慰霊碑を造ったりもしたそうです。イタリアを拠点としながらも、故郷と故郷に関わりをもつ国にも想いをいたしているところが、凄い人だと思う。
なんだか東京の思い出話から安田侃氏へとシフトしてしまったけれど、今年の夏は美唄へ行くっていうのはどうだろう。アルテピアッツァ美唄→もつ串で有名な美唄焼き鳥、というコースはどうだろう。
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